全国各地にある有名なガソリンスタンドである「ENEOS」
そんなエネオスもこの度、電力小売全面自由化を機に一般向けの電力にも参入してきました!! そのサービス名は…
「ENEOSでんき」
直近では昭和シェルやESSOも電力分野に参入しているので、ガソリンスタンド会社は同じメンツで違う土俵でも競争を繰り広げているようです!!
この「ENEOSでんき」も他社に負けず劣らずの料金設定となっていますので、今回はそんな「ENEOSでんき」のメリット・デメリットを徹底紹介していきたいと思います。
目次
ENEOSでんきの特徴
ガソリンスタンドのイメージが強いだけにあまり知られていませんが、実は電力供給の分野でも実績があることをご存知でしたか?
それなら「新電力」ではないのでは?と思うかもしれませんが、これまでは法人などの大口顧客に向けて電力を販売してきました。
あくまで大口顧客への販売で一般家庭向けへの電力供給はしていなかったんですよね。
エネオスを運営するJX日鉱日石エネルギーは2003年に電力市場に参入し、すでに10年以上の実績があるんです。
多様な燃料供給経験を活かし、水力・火力・風力・バイオマスなど、自然エネルギーを利用したさまざまな電源を確保できるのも、石油元売り最大手の「ENEOS」ならではの強みで、電力を安定して供給する環境も整っています。
しかも、今後も火力発電所やメガソーラーを増設し、2030年までには400万kW(原発4基分)の規模を擁する自社発電設備の整備を計画しているそうです。
「ENEOSでんき」は以下のような多様な電源構成によって、電力の安定供給に努めています。
・LNG火力:41%
・石油火力:35%
・バイオマス:11%
・取引所:10%
・FIT電気:1%
・その他:2%
これを見ると火力発電の割合は全体の76%を占めており(再生可能エネルギーは12%)、電源構成を比較すると環境面には配慮していないようにも思えます。
しかし、発電時の二酸化炭素排出量は東京電力に比べて38.3%も少ないという結果が出ているんです(環境省公表のCO2排出係数で比較)。
この数字は、新電力の中でもトップクラスの低さとなります
自社で保有する最新鋭の火力発電所やバイオマス発電所が、この結果に大きく寄与しているようですよ。
実はENEOSでんきは自然にも優しい電力なんです♪
ENEOSでんきの対象エリア
ENEOSでんきのサービス対象エリアは、東京電力がサービスを提供しているエリアと重なります。
下記記載エリアに在住の人が対象です。
離島にお住まいの人や、高圧一括受電や社宅など建物全体での電力受給契約を結んでいる人は対象外となりますので注意してください。
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 神奈川県
- 山梨県
- 静岡県の一部(富士川以東)
ENEOSでんきの料金プラン
ENEOSでんきの一般的な料金体系は下記のようになっています
下記では”Aプラン”と”にねんとくとく割”について詳しく説明していきますね♪
Aプラン
「ENEOSでんき」の料金プランは、東京電力の「従量電灯B」をベースにした3段階の電力量料金設定で構成される「Aプラン」が基本です。
契約容量 | ENEOSでんき料金 | 東電料金 |
10A | 280.80円 | 280.80円 |
20A | 421.20円 | 421.20円 |
30A | 842.40円 | 842円40銭 |
40A | 1,123.20円 | 1,123円20銭 |
50A | 1,404.00円 | 1,404円00銭 |
60A | 1,684.80円 | 1,684円80銭 |
基本力金はENEOSでんきも東京電力の料金も全くの同額。
しかし、電力使用量で差がでてきます。
区分 | エネワンでんき料金 | 東電料金 |
最初の120kWhまで(第1段階) | 20.76円 | 19.43円 |
120kWh〜300kWhまで(第2段階) | 23.26円 | 25.91円 |
300kWh越え(第3段階) | 25.75円 | 29.93円 |
電力使用量が120kWhまでを第1段階、120kWhを超えて300kWhまでを第2段階、300kWhを超えると第3段階の料金が適用されます。
「Aプラン」の第1段階料金は、東京電力の「従量電灯B」と比べて単価は少し高めになっていますが、第2段階・第3段階は「Aプラン」の方が割安になっており、第2段階では2円65銭、第3段階では4円18銭、「Aプラン」の方が安く設定されているんです
電気を多く使う人ほど電気料金が安くなる仕組みになっています
にねん とくとく割
ほかに「ENEOSでんき」には、「にねん とくとく割」という2年契約のオプションメニューも用意されていて、「Aプラン」に加えて「にねん とくとく割」に申し込むと、お得な電気料金がさらに割引になります。
また、2年後の更新以降は割引額が拡大して、ますますお得な料金が適用されるプランになっているんです。
気になる割引額ですが、初めの24か月目まで(2年間)は1kWhにつき20銭、25か月目以降は1kWhにつき30銭の割引を受けることができます。
上記の表の第2段階料金を例にとって考えてみましょう。
「にねん とくとく割」に加入すると、初めの2年間が1kWhあたり23円06銭、3年目以降が1kWhあたり22円96銭の単価が適用されることになります。
ただし、最初の2年間の途中で解約する場合は1,080円の違約金が発生する、いわゆる2年しばりがありますので、その点に関しては注意が必要です。
割引適用が開始されてから23か月目および24か月目が契約満了月となり、この期間での契約解除手続きを行う場合には、違約金が発生することはありません。
また、この期間に契約解除の手続きをしなかった場合には、「にねん とくとく割」は自動更新されるというのも覚えておきましょう♪
ENEOSでんきのメリット
特定のクレジットカードでさらにお得
ENEOSカードを始め提携各種クレジットカードや、各種ポイントとの連携もあります。
「ENEOSでんき」と提携しているクレジットカードで電気代を支払うと、通常の1.5~2倍のポイントが付与される特典も魅力です。
どのくらいお得になるかを一つずつ説明させていただきますね♪
ENEOSカード
ENEOSカードで「ENEOSでんき」の支払いを行うと、ENEOSカードの通常の特典に加えて、さらにガソリン・灯油・軽油代が1円/リットル安くなります。
1か月あたり最大で150リットルの給油で割引が受けられますよ♪
車を持っている家庭で「給油は絶対ENEOSを使っている」という場合はこのエネオスカードが一番おすすめです
ANA VISAカード
「ENEOSでんき」をANAカードで支払うと、クレジットカード会社のポイントが移行されて貯まるマイルとは別に、200円ごとに1マイル獲得することができます。
マイルを貯めているという方はこのANA VISAカードで支払いをしましょう♪
ビュースイカカード
ビュースイカカードでは、通常1,000円の利用につき2ポイント付与されますが、「ENEOSでんき」の支払いでは1,000円につき4ポイント付与されます。
通常のビュースイカカードは年会費がかかりますが、ビックカメラSuicaカードならば、年1回の利用で年会費が無料になりますので、「年会費払いたくないな〜」という方はこちらを選ぶようにしてくださいませ♪
日常で電車を使っている人にはこのビュースイカカードがオススメです。
エポスカード
エポスカードでは、通常200円につき1ポイント付与されますが、「ENEOSでんき」の支払いの場合は通常の2倍、2ポイントが付与されます。
還元率は1%です。
エポスカードは外食の節約にもかなり役立つクレジットカードですが、ENEOSでんきの支払いもお得になってしまうなんて、本当に最高のカードですね♪
Tポイントが貰える
「ENEOSでんき」の契約とTポイントを連携することで、200円あたり1ポイント獲得することができます。
還元率に表すと0.5%です
しかし残念ながら上記のクレジットカードにおける特典を受けた場合は、Tポイントの付与は受けることができません。
併用できたらいうことなかったんですけどね〜
低アンペア数も契約できる
新電力サービスは30Aからしか契約できないところが多いです
例えば同じガソリンスタンド系列の”昭和シェル電気”と”myでんき”では両社ともに30Aからしか契約できず、10A、20Aの家庭は契約できません
しかしながらENEOSでんきでは全てのアンペア数をカバーしていますので、契約できないという人はいないんです。
10A、20Aという低アンペアで契約している家庭は一度 ENEOSでんきで電気代が安くなるかシミュレーションしてみることをオススメします
ENEOSでんきのデメリット
早期解約は工事費等の清算金がかかる場合がある
最低利用期間が設定されており、「ENEOSでんき」の契約は1年単位になります。
基本的に解約手数料はかかりませんが、「ENEOSでんき」が送配電会社から工事費等の清算金を請求された場合には、その金額の負担を求められることが考えられます。
にねんとくとく割は違約金あり
「にねん とくとく割」は、先述の通り2年しばりの契約です。
23か月目と24か月目以外に解約手続きをすると1,080円の違約金が発生します。
これらの制約があることで、「ENEOSでんき」から他社への乗り換えが比較的困難になることが、デメリットの1つとしてあげられます。
電気使用量が少ない家庭では割高になるかも
ENEOSでんきでは電気を多く使う家庭ほどお得になる料金体系の為に、”一人暮らしの方”や”あまり家にいない家庭”では逆に電気代が割高になってしまう可能性もあります
電気代が5,000円前後の家庭は一度シミュレーションしてみることをオススメしますよ
ENEOSでんきのまとめ
「ENEOSでんき」は料金もお得で、提携のクレジットカードを利用して電気料金を支払うと、ポイントの付与率が1.5~2倍にアップする嬉しい特典が用意されています。
また、個人的には10A、20Aで契約できない新電力サービスが多い中でこの部分をカバーしているところも素晴らしいと思いました
もちろん、電力量が少ない場合は逆に高くなってしまう可能性があるので、切り替える際は電力量を調べてからの方がいいですが、切り替えられるサービスがあるというのは魅力的だと思います
ENEOSでんきは基本的には電気代を多く払っている家庭ほどお得になりますので特に5人以上で住んでいる大家族の方にはオススメです。
にねんとくとく割も併用すれば、今ある電力サービスの中でも最安値を狙えると思います♪
気になった方は一度料金シミュレーションしてみるといいかもしれませんよ
↓ENEOSでんきでシミュレーションする↓