2016年4月にいよいよ電力の小売りが全面自由化され、さまざまな企業が一般向けの電力販売を新たに開始しました。正直、いっぱいあって迷っちゃいますよね。
ただ、その中には「昼はもちろん夜に差がでる電気」という、とてもユニークな名前の電気があるんです。
手がけているのは、ガソリンスタンドでおなじみの昭和シェル石油という会社。
ちなみに昭和シェル石油は、これに加えて「ガソリンが10円/L安くなる電気」というプランも用意しています。どちらもインパクトの大きいネーミングですね。
さて「昼はもちろん夜に差がでる電気」という名前から想像するに、夜間の電気料金に何か特徴がありそうですが、実際はどうなんでしょうか?
このページでは特徴や料金、メリット、デメリットなどを見ていきましょう!
目次
「昼はもちろん夜に差がでる電気」の特徴
この電気料金の最大の特徴は、料金の安い「ナイトタイム」が午後8時~翌朝7時までの11時間の設定ということです。
東京電力なども夜間に安い電力を設定していますが、夜間帯が午後8時からというのは珍しいです。
これなら「22時までは電気を節約しないと・・・」などと思い悩む必要はありませんね。
入会金や解約手数料がないなど、契約条件も魅力的です。
自由化後に発表された電気料金の中には、一定期間の加入が義務づけられているものも少なくありませんが、「昼はもちろん夜に差がでる電気」は契約時の諸経費の多くが無料になっています。
ガソリンスタンドの昭和シェルらしく、給油料金の割引制度もあります。これは後ほど詳しく記載しますね。
「昼はもちろん夜に差がでる電気」の対象エリア
東京電力の供給エリアが対象となります。
具体的には、東京、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡(富士川以東)の家庭で選ぶことができます(一部離島を除く)。
関西電力や中部電力など他の電力会社エリアでは契約できません。
「昼はもちろん夜に差がでる電気」の料金プラン、東京電力との比較
「昼はもちろん夜に差がでる電気」の料金プランは、「ホームプラン」のみです。なお支払いはクレジットカードまたは口座振替となります。
料金単価は、デイタイム(午前7時~午後8時)とナイトタイム(午後8時~翌朝7時)で変わります。
今回は、東京電力の従来の料金プランである「従量電灯B,C」に加え、電力自由化を機に新たに設定された「夜トク8」「夜トク12」という新しい料金プランとも比較してみましょう。
①基本料金
▼「昼はもちろん夜に差がでる電気」、「従量電灯B,C」の基本料金
10A 280.80円
15A 421.20円
20A 561.60円
30A 842.40円
40A 1123.20円
50A 1404.00円
60A 1684.80円
6kVA以上 (1kVA」」当たり)280.80円
▼「夜トク8」「夜トク12」
契約電力1kW当たり・・・210.60円
②従量料金(デイタイム使用料金+ナイトタイム使用料金)
「昼はもちろん夜に差がでる電気」
【デイタイム】
(第一段階:100kWhまで) 1kWh当たり19.91円
(第二段階:100kWh~150kWhまで)1kWh当たり23.22円
(第三段階:150kWh~) 1kWh当たり27.32円
【ナイトタイム】
(一律)1kWh当たり・・・23.35円
「従量料金B,C」と「夜トク8」、「夜トク12」
▼「従量料金B,C」
(第一段階:120kWhまで) 1kWh当たり19.52円
(第二段階:120kWh~300kWhまで)1kWh当たり26.00円
(第三段階:300kWh~) 1kWh当たり30.02円
▼「夜トク8」
昼間時間(午前7時~午後11時) 1kWh当たり32.14円
夜間時間(午後11時~翌朝7時) 1kWh当たり20.78円
▼「夜トク12」
昼間時間(午前9時~午後9時) 1kWh当たり33.76円
夜間時間(午後9時~翌朝9時) 1kWh当たり22.55円
③燃料費調整額
燃料価格などの変動に応じて昭和シェル石油が毎月設定します。東京電力と原則として同じ単価となります。
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
太陽光などの再生可能エネルギーの普及費用を全国一律で負担するもので、経済産業大臣が毎年設定します(2016年5月~17年4月は2.25円/1kWh)
比較
第三段階では「昼はもちろん~」よりも高くなっていますが、第二段階の料金が300kWhまで設定されています。
昼間帯(午前7時~午後8時)で使用量150kWh~300kWhの間は、「従量電灯B,C」の方がお得と言えますね。
もちろん、午後8時~翌朝7時までは「昼はもちろん~」の方がお得になります。
夜間電力自体は「昼はもちろん~」よりも「夜トク」の方が安いです。
ただ、夜間帯の開始時間はプランごとにばらつきがあります。
「昼はもちろん~」は午後8時から、「夜トク」は午後9時か午後11時からですから、午後8時くらいには帰宅して電気を使い始める、といった方にとっては「昼はもちろん~」が最適な料金と言えるでしょう。
「昼はもちろん夜に差がでる電気」のメリット
午後8時から安い!
繰り返しになりますが、「昼はもちろん夜に差がでる電気」の最大の特徴は、
「午後8時から電力料金が安くなる」という点です。
夜間に安い料金を設定しているプランは他にもありますが、午後8時って、ちょうど家に帰ってご飯を食べたり、テレビやパソコンを付けたり、お風呂に入ったりと、多くの人が家で活動する時間帯ですよね。
この時間帯から安い電力を使えるというのは大きなメリットです。
契約条件が良い!
- 入会金なし
- 解約手数料なし
- 違約金なし
このように、「昼はもちろん夜に差がでる電気」の契約条件は他の電気料金と比べて非常に魅力的となっています。
ガソリン、軽油が割り引きに!
「昼はもちろん夜に差がでる電気」の利用者は、昭和シェル石油指定のガソリンスタンドで、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油の給油代金をそれぞれ1L当たり1円割り引くことができます。
「昼はもちろん夜に差がでる電気」のデメリット
昼の料金は高め
「昼はもちろん」と銘打っていますが、実際には「昼の料金は高め」なのが実情です。
東京電力の従量電力B,Cと比べても高い場合がありますし、他の自由化料金と比べれば高めに設定されています。
夜でも他の電気より高い場合あり
上に記したように、東京電力の「夜トク8」「夜トク12」の夜間帯の電気料金は、
「昼はもちろん夜に差がでる電気」より安く設定されています。
夜トク8の場合は午後9時から、夜トク12の場合は午後11時から夜間料金となりますので、午後8時~午後9時の1時間以外は、他にも安いプランがあることになってしまいます。
もっとも、「夜トク8」「夜トク12」の昼間の料金は「昼はもちろん~」よりもかなり高めですので、実際に電気料金を選ぶ際は、「午後8時~午後9時にどれほど使うか」「昼間はどれほど使うか」の両方を考慮する必要がありますね。
まとめ
午後8時から料金が安くなり、なおかつ夜間料金のある他の電気と比べて昼間の電気が安いという特徴があります。
1人暮らしや共働きで昼間の使用量が少公式サイトたくさん使うという世帯にとっては、魅力的な料金ではないでしょうか♪
入会金や解約金もありませんから、まずはお試しで加入してみてもよいでしょう!