最近は色々な格安SIM会社が出てきて、正直何にするか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんな中でも、今回ご紹介する「Y!Mobile(ワイモバイル)」は独特の存在感を放つ携帯キャリアです。
数年前まで「イーモバイル」、「ウィルコム」としてそれぞれサービス展開していた会社が合併して「Y!Mobile」となり、さらにはソフトバンクの傘下に入ったため、現在は計3キャリアの回線を使ってサービスを提供しています。
つまり、分類上はNTTドコモやau(KDDI)と同じ移動体通信事業者「MNO」であり、回線を他社から借りる「MVNO」ではありません。
もっとも、MVNOではないのですが料金はドコモなどよりも低めに設定されており、「格安SIM」の一つではあります。
本日はそんなY!Mobileのメリットやデメリットなどを徹底的にご紹介していきましょう!
目次
Y!Mobile(ワイモバイル)の料金プラン
まずは重要な料金プランから紹介していきたいと思います
以下の料金プランは、端末の代金が含まれていない、月額使用料のみの料金です。
端末をセットで購入する時には、別途端末代がかかりますのでご注意下さい。
なお、SIMのみの販売プランもあります!
スマートフォン向け(通話、SMS、データ通信)
スマートフォン向けには、通話とSMS、データ通信がセットになった「スマホプラン」を用意しています。
高速データ通信の容量が月1GBまでの「スマホプランS」、月3GBまでの「スマホプランM」、月7GBまでの「スマホプランL」の3種類あります。
スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 月々1GB | 月々3GB | 月々7GB |
基本使用料 (2年間契約時) | 月額2980円 | 月額3980円 | 月額5980円 |
基本使用料 (契約期間なしの場合) | 月額5480円 (スマホベーシックプランS) | 月額6480円 (スマホベーシックプランM) | 月額8480円 (スマホベーシックプランL) |
2年契約すると、通常のスマホ向け料金よりもそれぞれ月2500円安くなりますね。
※厳密には、スマホプランのS/M/Lはそれぞれ1000円ずつ高いのですが、契約と同時に「スマホプラン割引」というサービスが適用され、契約から25カ月間、基本料金が月1000円割り引かれます。
※スマホプランのS/M/Lは2年契約が必要で、契約期間中の解約には契約解除料として9500円がかかります。
通話料は月300回まで10分間無料!
スマホプランS/M/Lの場合、他社のケータイや固定電話への通話が、1回あたり10分以内であれば月300回まで通話料が0円となります!
勘の良い方はお気づきかもしれませんが以前、イーモバイルでやっていた「だれとでも定額」というサービスの名残りですね。
1回あたり10分を超える通話や、月300回を超えた通話の場合、30秒につき20円の通話料がかかります。
なお、SMSの送信料は1通あたり3円です。
プラス1000円ですべての通話料が無料に
オプションサービスとして、月額1000円でケータイ、固定電話への国内通話がすべて無料になります。
10分以上話しても無料。
つまり、無制限でかけ放題となります!
通話を多くされる方には超オススメですね。
3年目以降も料金そのまま
Y!Mobileの特長の一つとして、使用開始から3年目(26カ月以降)も基本料金がそのままという点があります。
「スマホプラン割引」は25カ月で終了しますが、26カ月目からずっと、「長期利用割引」という、月1000円割り引く制度が適用されるためです。
「じゃあ、割引っていうか、もともと1000円低い値段じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、その通りなんです。
ずっと基本料金が1000円引きという、不思議な料金プランなんです。
タブレット向け(データ通信専用)
続いて、データ通信専用の料金プランです。タブレット端末の利用を主に想定していると思われます。
データプランS | データプランL | |
---|---|---|
高速データ通信容量 | 月々1GB | 月々7GB |
基本使用料 (3年契約) | 1980円 | 3696円 |
基本使用料 (契約期間なし) | 3980円 | 5696円 |
契約期間が3年と、少々長いのがネックですね。
しかもデータプランSは月々の高速データ容量が1GBまでと少なく、正直あまりオススメできない価格設定です。
なお、こちらもスマホ向けプランと同じく、「おトク割」という割引サービスが利用開始から3年間(37ヶ月間)適用され、その後も「長期利用割引」があるという不思議な料金設定です。
また、契約期間中の解除料は9500円になります。
ガラケー(従来型携帯電話)向け
冒頭ご説明した通り、Y!Mobileは通常の携帯キャリアと同じですので、ガラケー向けにも料金プランを設定しています。
ケータイプランSS | ケータイプラン | |
基本使用料 | 934円 | 1381円 |
契約期間 | 2年間 | 3年間 |
高速データ通信 (Eメール以外) | 月額300円 | 月額0円 |
+最大4500円まで、上限は月2.5GB、 | +最大2667円、容量無制限 | |
その他 | 1時~21時はY!Mobileやソフトバンクへ通話し放題 (21時~1時は30秒につき20円) | Y!MobileのケータイやPHS回線への通話は無料、 Eメール使い放題 |
契約期間の長さで迷うところですが、内容的には「ケータイプラン」に分がありそう。
ルーター(Pocket WiFi)の料金プラン
ルーター向けの料金もあります。
Pocket WiFiプランSS | Pocket WiFiプラン2ライト | Pocket WiFiプラン2 | Pocket WiFiプランL | |
---|---|---|---|---|
金額 | 月額2480円 | 月額2480円 | 月額3696円 | 月額4380円 |
機種 | 401HW | 506HW | 502HW、504HW | 305ZT |
容量 | 月々5GBまで | 月々5GBまで | 月々7GB | 無制限 (AXGP方式の通信のみ) |
期間 | 3年間 | 3年間 | 3年間 | 3年間 |
容量無制限で高速データ通信を楽しめるプランもあり、魅力的ですね!
なお、「Pocket WiFiプランL」で無制限で使えるAXGPというのは、LTEなどと同様に高速通信方式の一つです。
LTEの通信も使えますが、この場合は高速通信容量が月7GBまでとなりますので、注意が必要ですね。
高速通信の容量を追加できる(快適モード)
スマホプランS/M/L、ケータイプランSS、データプランS/L、Pocket WiFiプラン2、Pocket WiFiプラン2 ライトの契約では、それぞれ高速データ通信の容量に達した後も、500MBあたり500円の追加料金を支払うことで高速通信を維持することができます。
なお、「快適モード」というサービスがあり、事前に設定しておけば自動で高速通信を維持してくれます。
「Y!Mobile(ワイモバイル)」のメリット
回線速度が安定している
MVNOでは回線速度が非常に重要になってきます
ランチタイムの時間ではどうしても多くの人がスマホを利用することから、MVNOを使っている人はページ表示が遅くなったりして快適に利用できない人も多くいるはずです
しかしY!Mobileはその中でも自社の回線を持っているためにストレスが溜まるほど回線速度が遅くなることはほぼありません
比較的安定しています。
店舗網が充実!
MVNOのほとんどは実店舗を持っていません。
しかしY!Mobileは、旧イーモバイルショップからの移行も含め全国に1000店舗以上のネットワークを持っています。
3大キャリアには劣りますが、この実店舗網の充実ぶりには、やはり安心感がありますね。
SIMのみのプランがある!
Y!Mobileは、MVNOと同様にSIMのみの販売も行っています。
持っている端末がSIMロックされていない(もしくはSIMフリーの)端末の場合、スマホプランまたはシェアプランで契約後、SIM(サイズはmicroSIM、nanoSIMの二つ)を受け取れるプランがあります。
この点は他の格安SIMサービスと同様ですね!
容量を分け合える「シェアプラン」
スマホプランS/M/LまたはデータプランS/Lを契約する方は、最大3枚のSIMまで他の端末とデータ通信容量を分け合えます。
ただ、プランによって月額使用料や分け合えるデータ容量がかかります。
◆スマホプランS、データプランSの場合:月額980円、月々1GBまで
◆スマホプランMの場合 :月額490円、月々3GBまで
◆スマホプランL、データプランLの場合:月額0円、月々7GBまで
パケットマイレージ
Y!Mobileでは、Yahoo!JAPANのサービスを使うほど「マイル」がたまり、マイルに応じて高速データ通信の容量追加料金が無料になるサービスがあります!
ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | |
---|---|---|---|---|
マイル数 | 80~199 | 200~399 | 400~599 | 600~ |
高速データ通信容量 (翌月無料で追加できる) | +0.5GB | +1GB | +5GB | 無制限 |
ではどんなことをすればマイルが貯まるかというと・・・
◆Yahoo! JAPANアプリ初回ログイン:80マイル(初回のみ)
◆Yahoo! JAPANアプリまたはスマホ版のトップページを表示:1~7マイル
◆Yahoo!ショッピングやヤフオク!などでの商品購入:1購入につき10マイル
◆マイルくじ(パケくじ):0~200マイル
etc…
となっています!
地道にマイルをためれば、翌月無制限で高速データ通信を楽しむことも夢ではありませんね。
Yahoo!ショッピング、ロハコでポイント倍増
YmobileはYahoo!グループということもあり、Y!mobile経由でYahoo!ショッピング or LOHACOで買い物するとTポイントが倍増されます
最大12倍も可能です!!
iPhoneが選択できる
Y!mobileでは端末でiPhoneが選択できます
しかも料金は月々1,980円〜!!
端末のラインナップでiPhoneが選択できる会社は非常に少ないので、iPhoneを格安料金で使いたいという人には非常にオススメです。
「Y!Mobile(ワイモバイル)」のデメリット
料金設定が分かりにくい
他のキャリアでも同じことですが、料金設定が少し分かりにくいですね。
「いろいろ割引があるようだが、実際にはいくらかかるのか」が見えにくくなっています。
サービスの継続性に不安も
このキャリアは、もともとのイーモバイルなどが合併、買収を経て今に至っています。
現在はソフトバンクが、「ソフトバンク」ブランドと並行して「Y!Mobile」ブランドも手がけていますが、この先もY!Mobileというブランドがずっと残るかは分かりません。
とはいえ、ソフトバンクという大きな後ろ盾があるというのは大きな強みですので、突然サービスが終了するということはほぼありません
何かしらの対応は必ずとるはずです。
まとめ
Y!Mobileは自社の回線を持っているので、回線速度などの品質には定評があります。
現在、通信速度に悩まされている方や通信速度が安定している会社に乗り換えたいと思っている人には最適な一社かもしれません
個人的にY!Mobileをひとことで表せば「3大キャリアよりも安く、MVNOよりも品質が良い」という感じがします
格安SIMとしてのメリットは十分にあると思いますね♪