スマートフォンは、端末に差し込む「SIMカード」の種類によって月々のデータ量や速度、そして利用料金も変わってきますね。最近は、NTTドコモなどの携帯電話回線を使い、割安な料金で通信サービスを提供する「MVNO」が増えてきました。
今回ご紹介するのは、OCN モバイル ONEは、インターネット接続サービスでおなじみ、「OCN」ブランドが提供するSIMカードです。NTTコミュニケーションズが運営しています。
格安SIMの中で全国利用者数No.1という調査結果もあり、実績では申し分ないですね。データ通信専用SIMは月900円から、音声通話付きSIMは月1600円から、高速LTE通信を利用できます。
また、SIMだけでなく、スマートフォン本体とのセット販売も行っていますので、初めてスマホを買うという方にも選びやすいサービスですね。
それではOCNモバイルONEのメリットやデメリットなどを見ていきましょう!
※記事中の料金について、特に断りのない場合は「税別価格」としています。
目次
OCN モバイル ONEの料金プラン
データ通信専用SIMの料金
データ通信専用SIMでは、下記の6つのコースが選べます。
プラン名 | 月額料金(税別) | 最大受信速度 | 高速通信容量 |
110MB/日コース | 900円 | 262.5Mbps | 110MB/日 |
170MB/日コース | 1380円 | 262.5Mbps | 170MB/日 |
3GB/月コース | 1100円 | 262.5Mbps | 3GB/月 |
5GB/月コース | 1450円 | 262.5Mbps | 5GB/月 |
10GB/月コース | 2300円 | 262.5Mbps | 10GB/月 |
500kbpsコース | 1800円 | 500kbps | 15GB/月 (500kbps) |
高速通信で利用できるデータ量が日ごとに決まっているコース(110MB、170MB)と、月ごとに決まっているコース(3GB、5GB、10GB)がありますね。
日ごとにデータ量が決まっているコースは、同じくらいの通信を毎日行う人に向いています。一方で、月ごとのコース場合は「今日はあまり使わないけど、明日は移動中にたくさん動画を見るかも」といった、その日ごとにデータの使用量が上下する人にオススメのプランです。
もう一つ、「500kbpsコース」というプランもあります。こちらは通信速度が他のプラントと比べて遅く、「高速通信」とは言えないレベルです。しかし月々のデータ量が15GBと最も大きいので、「少々遅くてもたくさん通信したい!」という人におすすめのプランですね。
音声通話付きSIMの料金
基本料金
次に音声通話付きSIMの料金プランを見ていきましょう。こちらも、データ量や速度によって6つのプランが選べます。
プラン名 | 2016年9月30日申込分までの月額基本料金 | 月額基本料金 | 最大受信速度 | 高速通信容量 |
110MB/日コース | 900円 | 1600円 | 262.5Mbps | 110MB/日 |
170MB/日コース | 1380円 | 2080円 | 262.5Mbps | 170MB/日 |
3GB/月コース | 1100円 | 1800円 | 262.5Mbps | 3GB/月 |
5GB/月コース | 1450円 | 2150円 | 262.5Mbps | 5GB/月 |
10GB/月コース | 2300円 | 3000円 | 262.5Mbps | 10GB/月 |
500kbpsコース | 1800円 | 2500円 | 500kbps | 15GB/月 (500kbps) |
何と!2016年9月30日申込分までは、翌月から2カ月間、月額基本料金が通常から700円割引になるキャンペーンを実施しています。データ通信専用SIMと同じ料金で、音声通話付きSIMを使えることになります。
10月以降にキャンペーンが実施されるかはまだ発表されていませんが、いずれにしてもかなりおトクなキャンペーンであることは間違いありませんね♪
通話料金とSMS料金
通話料は、30秒あたり20円(税抜)となっています。
またSMSの送信料は、国内へは月5通目までは0円、月6通目以降は1通当たり3円となっています。
(海外への送信は1通50円、海外からの送信は1通100円)
なお、OCNのIP電話を使った「050plus」サービスを使った場合、
◆固定電話へは3分あたり8円
◆携帯電話へは1分あたり16円
と、破格の値段で電話できるプランもありますよ♪
追加容量の購入
「今日はたくさん使いたいのに、もう遅くなっちゃった・・・」という経験、ありませんか?OCNモバイルONEでは、データ通信専用、音声通話付きともに容量を追加で購入することができます。
◆110MB/日、170MB/コースの場合
→1回500円。申込日に限り、使い放題
◆3GB/付き、5GB/月、10GB/月、500kbpsコースの場合
→0・5GBあたり500円。申込から3カ月後の月末まで繰越可能
「基本料金」以外にかかる料金・各種オプション
初期費用
まず「初期工事費用(パッケージ費用)」として、契約時に3000円が必要になります。データ専用、音声通話両方のすべての料金プランに適用されます。
解約料金
音声通話付きSIMの場合は、最低利用期間として利用開始月から6カ月が定められています。この最低利用期間中に解約する場合、「解約違約金」として、8000円(不課税)がかかってしまいます。
なお、データ通信専用SIMには「最低利用期間」はありませんので、解約金もかかりません。
「普通のスマホ」と同様のオプションを用意
音声通話付きSIMには、下記のように通常の携帯電話と同様のオプションがついています。
◆国際電話(無料)
◆国際ローミング(無料、ただし通話料は別途必要)
◆留守番電話(月300円)
◆キャッチホン(月200円)
◆転送電話(無料)
◆迷惑電話(無料) ※迷惑電話の番号指定、確認などができます
◆SMS拒否(無料)
◆遠隔操作(無料)
◆着信通知(無料)
※通話中や圏外、電源オフなどの際に着信があった場合、SMSでお知らせ
◆英語ガイダンス(無料)
※発信、着信時の音声ガイダンスを英語に変更できる
◆公共モード(無料)
※着信時、電話の利用を控えなければならない旨を相手に伝える
◆050plus(無料)
※IP電話を使うことで低額な通話料を実現するアプリです。詳しくは次の「メリット」の欄で記載します。
OCNモバイルONEのメリット
IP電話を使える!
NTTコミュニケーションのIP電話サービス「050 plus」を格安で使うことができます。通常は月300円の利用料金が必要ですが、OCNモバイルONEの音声通話付きSIMのユーザーは無料となり、データ通信専用SIMのユーザーも、半額の150円で使えます。
複数のSIMでデータ容量を分け合える!
OCNモバイルONEの複数のSIMを使って、データ容量を分け合えるサービスもあります!
「スマホ2台持ち」の方や家族でデータをシェアしたいという場合にとっても便利ですね。
容量をシェアする場合の料金は下記の通りです。それぞれのSIMごとに月額利用料はかかりますが、データをシェアできる点は大きいですね。
容量シェア | 初期費用 | データ通信専用SIMカード SMS対応SIMカード | 1,800円 (税込1,944円)/枚 |
---|---|---|---|
音声対応SIMカード | 3,000円 (税込3,240円)/枚 |
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月額費用 | データ通信専用SIMカード | 450円 (税込486円)/枚 (容量シェアSIM料金450円+ SIMカード利用料0円) |
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SMS対応SIMカード | 570円 (税込615.6円)/枚 (容量シェアSIM料金450円+ SIMカード利用料120円) |
||
音声対応SIMカード | 1,150円 (税込1,242円)/枚 (容量シェアSIM料金450円+ SIMカード利用料700円) |
スマホ本体とのセットプランもある!
SIMとスマートフォンやタブレット端末とのセット販売やレンタルもあります!
- ZenFone
- arrows
- HUAWEI
- Moto G4 Plus
など人気機種が揃っていますよ。
OCNモバイルONEのデメリット
通信速度の評判はイマイチ
MVNO全般にも言えることですが、最大速度262.5Mbpsというのはあくまで理論値で、実際はこれよりも遅くなるのが実情です。通信速度比較サイトなどによれば、MVNOの中でも、速度は決して速くないようです。
基本料金は「最安値よりは高い」
OCNモバイルONEは、格安SIMの中でも最も契約者の多い事業者の一つですが、基本料金を比較すると、決して「一番安い」というわけではありません。とはいえ、月額数百円程度の違いですし、料金以外のサービスの魅力があり、多くのユーザーに選ばれているといえそうです。
まとめ
OCNモバイルONEは、いくつもある格安SIMの中でも大手ならではの安心感を打ち出しています。
サービスの中身を見ても「王道」といった感じで、安心を求める初めての格安SIMユーザーなどに受けているようですね!