確定拠出年金(iDeCo)って言葉、凄く聞くようになりましたよね。
節税効果も高い上に2017年からは”公務員”や”専業主婦(主夫)”も利用できるようになったということで、今後利用者は右肩上がりで伸びていくのは間違いありません。
所得から一定金額を控除できる上に、貯蓄や投資が可能なんですから、それは注目度がアップするのは必然です!!
個人的には“確定拠出年金” = “最強の節税術”と思っています!!
ただ、「じゃあみんなやっているのかな〜」と思って自分の周りの人に聞いてみるとこれがビックリ!(◎_◎;)
ほとんどの人が「え!? 確定拠出年金って何?? 美味しいの??」というレベルでした(^^;;
(美味しいの??はおそらく空耳)
自分の住んでいる所が田舎という部分も影響していると思んですが、全く浸透していません
う〜ん、こんなもんなのかなと思って諦めかけたその時に、「個人型確定拠出年金、やろうと思っているよ」と、やっと知っている人を発見!!
ただ、どうやら興味があるけど…
“どの金融機関で口座を開設していいのか??”
“どんな金融商品を選択したらいいのか??”
など、個人型確定拠出年金についてわからないことが多く、なかなか一歩が踏み出せていないようでした。
「詳しく教えて欲しい!!」とのことだったので、今回は確定拠出年金についてちょこっとアドバイスをしてみました。
相談者の最大掛金はいくらまで??
まず、一番はじめに抑えておかなければいけないのは最大掛金です!!
確定拠出年金では自分の置かれている状況で毎月の最大掛金が変わってきます
主にこの6パターン。
今回の相談者は企業年金がない会社勤めのサラリーマンです。
よって、毎月の最大掛金は23,000円!!
大手企業に勤めている人は企業年金があるところもあるかもしれませんが、中小企業に勤めているサラリーマンは基本的にはこうなるかと思います。
自分も相談者と同じ環境で、掛金は最大23,000円です。
いくらまで掛けられるか??
最大掛金が分かったところで、次は毎月の掛金を決めなくてはいけません
「毎月いくらまで掛けられる??」と聞いたところ、「流石に23,000円は無理だな〜」と即答。
ちなみに個人型確定拠出年金は年に1回掛金の変更が可能です。
この相談者は独身なので、自分的には「掛けられる時に多く掛けとくのもありだよ」といったんですが、やはり「今使えるお金が少なくなるのは厳しい」とのこと。
いろいろと相談した結果、とりあえず今回は最低掛金である5,000円に決定しました
どの金融機関を選ぶべきか??
続いて個人型確定拠出年金の口座をどこで開設するかです
個人型確定拠出年金は金融機関で口座管理手数料が変わってきます
月額0円のところもあれば、中には400円以上かかる金融機関も!!
選ぶ金融機関が違うだけで、年額にしたら約5,000円ほどもかわってくるんです
5,000円ってとんでもない違いですよね(^^;;
当然ですが、どうせなら月額0円のところで口座開設したほうがいいに決まっています♪
ちなみに現在、口座管理料を月額0円にできる金融機関は…
- SBI証券:残高50万円以上で無料(50万未満は月額324円)
- スルガ銀行:残高50万円以上で無料(50万未満は月額270円)
- 楽天証券:残高10万円以上で無料(50万未満は月額227円)
この3社。
それぞれの条件を見ていくと、3社とも残高のハードルがありますが、楽天証券が10万円と頭一つ抜けた形ですね♪
また、上記3社は選べる金融商品がそれぞれ異なってきますので、ここも重要なポイント。
そこで、相談者にどんな金融商品がいいかを聞いたら「預金だけでなく、投資をしてみたい気持ちもある!!」とのこと。
なので、今回はどちらも選択できる楽天証券をオススメしました。
SBI証券と迷いましたが、楽天証券の方が手数料を0円にするハードルが低いですし、2017年は1年間手数料が無料になるキャンペーンも実施中なんです。
投資信託も魅力的なラインナップなので、今回は楽天証券を押しました。
正直なところ、今の所確定拠出年金の口座をどこにするか迷ったらとりあえず、SBI証券か楽天証券を選んでおけば間違いないと思います
さすが、ネット証券だけあって手数料は断然お得です♪
どんな金融商品を選択したのか??
ついに個人型確定拠出年金で肝心要の金融商品の選択です
上記でもちらっといいましたが、今回の相談者は投資も経験してみたいとのこと。
初めは”投資信託”を紹介しようと思いましたが、やっぱりいきなりではハードルが高いはず。
なので、まずは確定拠出年金に慣れる意味でも…
定期預金をオススメしました!!
具体的には 楽天証券だと”みずほDC定期預金”になりますね♪
金利は0.01%なので預金の中ではまぁ普通というレベル。
まずはここから初めて、次年度以降”投資信託”に切り替える感じがベストだと判断しました
やっぱり、確定拠出年金がなんなのか詳しくわからないという人に、初体験である投資をいきなりオススメするのは結構無謀です。
段階を踏んで挑戦してもらうのがベストでしょう。
とりあえず、今回は「投資したくなったら、またその時相談して!!」とだけ言っておきました
ちなみに、これはあくまで個人的な意見になりますが、楽天証券の投資信託ですとインデックスの…
- 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
- たわらノーロード 日経225
- 三井住友・DC日本リートインデックスファンド
この3商品が運用管理費用も低くオススメ。
「楽天証券で投資信託を選びたいけど、どれにしたらいいかわからない!!」という人には良いかもしれません。
もちろん、最終的には自分で判断しなければいけませんが、ほとんどの人が上記3商品を選択すると思いますね♪
節税効果を計算
折角なので、掛け金を毎月5,000円にした場合の節税効果を計算してみました
年収を聞き忘れてしまいましたが、30代の公務員なので、年収は330万円越え~695万円の間でほぼ間違いないと思います。
そうなると所得税の税率は20%。
毎月5,000円掛けて、いくと年間6万円払うことになりますので、節税金額は下記の計算で求められ…
6万円 × 30%(所得税20%+住民税10%)= 18,000円
毎月5,000円の掛け金にすることで、年間18,000円も節税できることになります。
10年で18万円になりますから、かなりの節税効果になりますね♪
うっかりこの話をし忘れてしまったので、今度相談者に話してみたいと思います
恐らく、喜んでくれるでしょう!!
まとめ
相談者にはいちから個人型確定拠出年金について詳しく説明しましたが、どうやら少し難しかったみたいです。
少々頭がパンクしてしまったようで、最後の方はちょっとピヨピヨ状態でした(笑)
でも、「老後が心配だからやってみる!!」と前向きな回答をもらって嬉しかったです。
これだけ説明して「やっぱ、やめるわ〜」と言われたら「おい、おい(^^;;」ってなってしまいますからね。
背中を押せてよかったかなと思います
ちなみに個人型確定拠出年金は、節税効果が高く老後のお金が心配な人には最高の制度ですが、途中解約が原則できず、60歳までは資金が拘束されてしまうなど、デメリットも存在します。
このあたりはしっかりと理解しておかなければいけません。
とはいえ、メリットの方が多く、将来の生活を豊かにしてくれる方法の一つだと思います。
現在は人気が集中しており、なかなか資料も届きにくくなっているようなので、少しでも気になっている方は、先に資料請求だけしておきましょう。