こんにちは、フリーライターのたかしです。
家庭を持つ方は生命保険に加入されている方も非常に多いのではないでしょうか??
この生命保険はいくつか種類がありますが、大きく分けて貯蓄型保険と掛け捨て型保険があります
これは多くの皆さんがご存知でしょう!!
ただ、名前を聞いた感じではほとんどの人が「掛け捨て保険は何か損をしそうだし、貯蓄型保険の方がお金も貯まりやすそうだし、加入したいなぁ」と思っている方も多いと思います
しかしながら、この考えは少し危険です!!
実は貯蓄型保険には大きな落とし穴があるんです!!
今回は貯蓄型保険と掛け捨て保険の特徴を各々説明し、どのような特徴があり、どのようなメリット・デメリットがあるのか具体的に説明していきます♪
貯蓄型保険とは
貯蓄型保険とは貯蓄と保険が合わさった保険です。
保険商品によってもちろん変わりますが、イメージとしては保険料としては大体月額18,000円程度、死亡保険金として1,000万円支給され、30年払い込みが終われば解約返戻金としてかけた保険料に10%程度増えた金額が戻ってきます。(保険商品で多少変わってきます)
この例でいえば保険料がトータルで6,480,000円で解約返戻金が7,000,000円前後になりますね。
最終的には約52万円増えて戻ってきます!!
それではこの貯蓄型保険のメリット、デメリットについて解説していきます。
貯蓄型保険のメリット
それではこの貯蓄型保険のメリットについて説明していきます。
貯蓄をできる習慣ができる
この貯蓄型保険の場合は定期的に保険料が引き落とされます。
なので、貯蓄が苦手な人は貯蓄できる習慣がつきます。
ついつい給料が入ってしまうと入ってしまった分だけ利用してしまう方もいるでしょうが、前もって保険料が引かれるとなるとそうはいきません。
保険料がひかれた給料で日々の生活をやりくりするしかなくなりますね!
「貯蓄は苦手でついつい使ってしまう。」そんな方にはおススメな保険です。
満期時には保険料よりも帰ってくる金額が大きい。
満期時には解約返戻金といってかけた保険料より多くの金額が戻ってきます。
上記の説明では30年の払い込みでかけた保険料の10%程度多い金額が戻ってくると説明していますが、払込期間を長くすれば戻ってくる金額は増えますし、逆に短くすればも戻ってくる金額は減ります。
保険の性質とともに貯蓄の性質も備えている保険と言えるでしょう。
貯蓄型保険のデメリットとは
そんな貯蓄ができ、それなりの利率で解約返戻金が帰ってくるので、とってもお得な保険・・・のように思われますが、実際は思わぬ落とし穴があります(^^;;
満期時に達しないときに解約した時は保険料よりも返戻金が少ない。
実は積み立て保険は低リスク商品と思われがちですが、実はそれは大きな勘違いです!!
払い込み期間前に解約した時は元本割れしてしまいます。
期間にもよりますが60~80%程度の金額しか返ってきません。
そしてこれは保険会社の友人から聞いた話ですが、実は途中で保険料を払えなくなって、途中で解約する人は結構多いとのことでした!(◎_◎;)
せっかく貯蓄するために保険料を今まで払い続けたのに、途中で解約してしまうと元本割れしてしまい、損してしまいます。
これが貯蓄型保険の最大のデメリットといえるでしょう。
保険料が高く、保険金が少ない
この貯蓄型保険は保険料が高く、死亡保険金が少ないです。
保険としては保険料が高い割にはしっかりした補償を受けることができず、貯蓄としては20~35年後程度の満期まで契約を続けなければならず、有事の時に解約してしまうと元本割れしてしまう(−_−;)
ちょっと言い方が悪いですが、保険としても貯蓄型の商品としても中途半端な金融商品となっているんですよね
掛け捨て型保険とは
では次は掛け捨て型保険の説明をしていきます。
掛け捨て型保険とは書いて字のごとく保険料について解約した時に帰ってくることがありません。
貯蓄の性質は全くなく、あくまで保険のみの商品です
掛け捨て保険には貯蓄型保険と違う下記のようなメリット・デメリットがあります。
掛け捨て保険のメリットとは
保険料が安く、補償がしっかりしている。
なんといっても保険料が貯蓄型保険と比較すると安いです♪
それに加えて補償もしっかりしています。
どのくらい保険料が安いかというともちろん保険商品によって違いますが、およそ同じ補償で保険料に約5~8倍程度の差が出てくるんですよね。
では理解しやすいように実際の保険商品を比較してみましょう!!
今回はオリックス生命の保険商品を比較してみます。
男性で30歳、死亡保障1,000万円として仮定すると…
掛け捨て保険:30年満了の定期保険「ブリッジ」→月々の保険料2,203円
貯蓄型保険:60歳払い込みの終身保険「RISE」→月々の保険料1万8,380円
なんとその差16,177円!!
約8倍近い差がでてきてしまうんです!(◎_◎;)
ちなみにこれはオリックス生命だから特別高いというわけではなく、どこの保険会社も似たり寄ったりの差になります
途中解約しやすい
定期保険になっていますので、万一保険料が払えなくなった時に解約しても損をするということはほとんどないです。
次回入るときに保険料が少し上がる可能性があるだけなので、解約しやすいのもメリットの一つと言えるでしょう。
当然、貯蓄しているわけではないので、元本割れなどのリスクもありません♪
掛け捨て保険のデメリット
もちろんのことですが、掛け捨て保険にも当然下記のようなデメリットがあります。
健康のまま過ごしてしまえば掛け損になってしまう。
もちろんですが、健康で保険を利用する機会がなければ、生命保険料については掛け損で戻ってくることはありません。
もっとも人間健康が一番なので、損をしているというのはちょっとおかしい言い方になるかもしれませんが、健康のまま貯蓄型保険の保険料を払い続けた場合は、もちろん貯蓄型保険の方が有利になります。
ズバリ貯蓄型保険と掛け捨て保険のどっちがお得??
「貯蓄型保険」「掛け捨て保険」という二つの保険商品には上記のような違いがあることはお分かりいただけたかと思います。
でも、詳しく知ってしまったために「この二つの商品どちらも一長一短があり、なかなかどちらか決めることができないな〜」と余計わからなくなってしまった人もいるかもしれません
そんな方のためにハッキリと自分は断言します!
ほとんどの人は「掛け捨て保険」を選ぶべきです。
その理由は下記の2点です。
高い保険料を払い続けるリスク
現在日本経済は皆さんご存知の通り停滞しています。
とても好景気といえる状況ではないですよね(^^;;
人口も減少してますし、ハッキリ言ってこの先急激に良くなる確率は少なくないでしょう。
そんな中、”リストラ”や”上がらない給料”、など様々な経済的なリスクがこれから先潜んでいます。
そんな中高い保険料をこれから老後まで30年間以上払い続けられる補償など、どこにもないのです。
高い保険料を払い続けて、生活が苦しくなっては目も当てられません( ; ; )
貯蓄型保険は金融商品としての魅力がない
自分は株式運用、債券運用、ソーシャルレンティング、FX、リートなど様々な資産運用を行っていますが、それと比較すると貯蓄型保険はとっても魅力がない金融商品です。
まず長期で元本割れするという時点で全く魅力がありません。
そして利率的にも全く魅力がありません。
年利に直すと実は1.2%程度の利率しかないんですよね(^^;;
株式運用でいえば、高配当株は3%~4%、株主優待では5%以上の利回りもゴロゴロしているというのに、年利1.2%程度で約30年も売却できない金融商品(しても元本割れする。)など誰も買いたがりません。
資産運用としては全くおすすめできない金融商品です。
まとめ
はっきりいって保険での貯蓄の場合はあまり利率が高くなく、途中解約で元本割れしますのであまりお勧めはできないです(^^;;
生命保険で貯蓄するならば、他の金融商品で取引したほうが良いかと思われます。
低リスク商品をご希望の方は”確定拠出年金”、”財形貯蓄保険”、”個人向け債券”など。
もう少しリスクが高い商品をご希望の方は”株式”、”ソーシャルレンティング”などがおすすめですかね。
「貯蓄型保険」「掛け捨て保険」名前だけ聞くと「貯蓄された方が良いだろう!」とついつい貯蓄型保険を選びがちな方が多いですが、”保険は保険”、”貯蓄は貯蓄”という感じで別に考えた方が良と思います
是非、貯蓄型保険を検討する前に、他の資産運用の方法を検討してみてくださいね♪