1945年の創業以来LPガスの販売会社として歴史を刻んできた、さいたま市に本社を置く「サイサン(旧埼玉酸素)」。
そんなサイサンですが、この度”新たなでんきサービス”を始めました!!
その名も…
エネワンでんき
サイサンの事業は、創業当時からの主力事業でもあるLPガス販売事業・ミネラルウォーターの宅配事業・住宅設備機器販売設計、及び施工の3本柱で構成されていて、これらの事業はそれぞれ、「ガスワン」・「ウォーターワン」・「リフォームワン」というブランド名で知られています。
特に”ガスワン”を知っている人は多いかもしれませんね
そのサイサンが、このたびの電力小売全面自由化に伴い始めたサービスが「エネワンでんき」というブランドです
今回はエネワンでんきの特徴やメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います
エネワンでんきの特徴
LPガスの販売を主力事業とするサイサンですが、実は再生可能エネルギーによる発電にも積極的に取り組んでいます。
全国各地に「エネワンソーラーパーク」という9カ所の太陽光発電所を所有しており、太陽光発電においては18,000kWもの出力を有する発電能力を持っているんです。
同時に、クリーンエネルギーに対する取組みも活発に行われていて、埼玉県秩父市においては2,000kWの木質バイオマス発電所の建設プロジェクトにも参画し、電源調達を進めています。
実は2013年4月に事業用高圧電力の販売を開始しており、すでに3年の電力販売事業の実績があるんです
しかも2015年10月までの継続利用率が99.6%と非常に高く、この数字から顧客満足度が非常に高い電力会社なんですよね♪
また、「エネワンでんき」の提供する電気は、新電力の中でも二酸化炭素排出量が少ない(参考:環境省公表のCO2排出係数)のが特徴です。
エリアによって違いはありますが、大手の電力会社と比較して二酸化炭素排出量が27%以上少ない(中部電力と比較)という結果が出ていますよ。
今のところバイオマス発電の電力の一部が家庭向けに供給されるに留まっていますが、今後さらにクリーンエネルギーへの取り組みが広がることが期待されますね。
エネワンでんきの対象エリア
「エネワンでんき」は、”北海道電力”、”東北電力”、”東京電力”、”中部電力”、”九州電力” 圏内の5つのエリアに電力を供給しています。
また、「エネワンでんき」の母体であるサイサンは、電力小売り以外にも多様な事業展開をしていることと、広範囲における販売網を持つことから、今後さらにエリアを拡大することも期待できそうです♪
今現在の対象エリアを地域別に下記にまとめました
ただ、離島にお住まいの人や、高圧一括受電や社宅など建物全体での電力受給契約を結んでいる人はサービスの対象外となることがあるのでその点は注意してください
北海道電力エリア
北海道
東北電力エリア
- 青森県
- 岩手県
- 秋田県
- 宮城県
- 山形県
- 福島県
- 新潟県
東京電力エリア
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 神奈川県
- 山梨県
- 静岡県の一部(富士川以東)
中部電力エリア
- 愛知県
- 静岡県(富士川以西)
- 三重県(一部地域を除く)
- 岐阜県(一部地域を除く)
- 長野県
九州電力エリア
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 大分県
- 宮崎県
- 熊本県
- 鹿児島県
エネワンでんきの料金プラン
「エネワンでんき」では、「エネワンBプラン」と「エネワンCプラン」の2種類の料金プランを用意しています。
東京電力エリアのみ”エネワンSプラン”もあります
現時点で契約可能な5つのエリアにおける大手電力会社の従量電灯プランに相当する、一般家庭向けのプランが「エネワンBプラン」、そして商店や事務所向けのプランが「エネワンCプラン」です。
「エネワンBプラン」および「エネワンCプラン」の料金と、東京電力の提供する「従量電灯B」と「従量電灯C」の料金を表にまとめました。
「エネワンBプラン」と「従量電灯B」の比較
基本料金
契約容量 | エネワンでんき料金 | 東電料金 |
30A | 810円 | 842円40銭 |
40A | 1,080円 | 1,123円20銭 |
50A | 1,350円 | 1,404円00銭 |
60A | 1,620円 | 1,684円80銭 |
電力量料金
区分 | エネワンでんき料金 | 東電料金 |
最初の120kWhまで(第1段階) | 19円52銭 | 19円43銭 |
120kWh〜300kWhまで(第2段階) | 26円00銭 | 25円91銭 |
300kWh越え(第3段階) | 26円42銭 | 29円93銭 |
「エネワンCプラン」と「従量電灯C」の比較
基本料金
区分 | エネワンでんき料金 | 東電料金 |
基本料金 | 270円 | 280円80銭 |
電力量料金
区分 | エネワンでんき料金 | 東電料金 |
最初の120kWhまで(第1段階) | 19円52銭 | 19円43銭 |
120kWh〜300kWhまで(第2段階) | 26円00銭 | 25円91銭 |
300kWh越え(第3段階) | 26円42銭 | 29円93銭 |
「エネワンでんき」と「東電電力」の電気料金を比較してみましょう。
わずかではありますが、電力量料金では第1段階、第2段階ともに「エネワンでんき」の料金設定の方が高くなっていることがわかるかと思います。
次に基本料金を比べてみると、「エネワンでんき」の方が安く設定されていますが、その差は数十円程度。
いっぽうで、第3段階の電気料金を比べてみると、「エネワンでんき」が26円42銭/kWhであるのに対し「東京電力」が29円93銭と、「エネワンでんき」が3円51銭(11.7%)も安い料金になっています。
「エネワンでんき」では、第3段階料金で大きな差が出る仕組みになっていて、第2段階まで、つまり電力使用量が300kWhまでのご家庭では、「エネワンでんき」に切り替えてもメリットを感じづらい料金体系になっています。
このように電気を多く使う世帯でメリットが大きくなる仕組みになっているんです
エネワンでんきのメリット
対象エリアが広い
「エネワンでんき」の最大のメリットは、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・九州電力の5つのエリアで電力供給サービスを展開していることです。
これだけの広範囲でサービスを提供している新電力はなかなか見つかりません。
新たな電力サービスは今のところ都市部である東京電力圏内が多いので、そちらと比較するとこのエネワンでんきに乗りかえれる人は多いと思いますよ
電力使用量が多いほどお得
上記でもいったように電力量料金は第三段階目から急激に電気代がお得になります♪
よって、電力使用量が多い世帯ほど「エネワンでんき」に乗り換えると電気料金が安くなる仕組みになっているんです。
3世代などで住んでいる大家族はかなり電気代が安くなると思います
大手企業という信頼
「エネワンでんき」の母体であるサイサンの売上高は、平成26年8月の実績で713億8214円と、大手企業にも引けを取らない売上高を誇っています。
このことから、潤沢な資金を保有していることが想像でき、企業の安定性に関しても問題ありません。
長年続いている老舗企業というのは安心感がありますよね♪
エネワンでんきのデメリット
続いては「エネワンでんき」のデメリットについて紹介していきます。
電気量が少ない人のお得度は低い
単身者など電力使用量が少ない世帯では「エネワンでんき」に切り替えても電気料金は下がらない可能性があります。
むしろエネワンでんきは30Aからしか契約ができませんおで、そもそも現在10A、20Aで契約している方はエネワンでんきに切り替えられないんです
といっても、これは多くの新電力サービスについても同様のことが言えますのでエネワンでんき固有の注意点ではありません
もちろん、先述の料金比較表を見ると、電力使用量が多い家庭でも期待していたほどには電気料金が下がらないという可能性があるので、切り替える際は現在自分たちの契約と使用量をしっかり考える必要があると思います
1年未満の解約は手数料がかかる
エネワンでんきでは契約してから1年未満の解約は事務手数料がかかってしまいます
金額は3,000円とそこそこかかりますので、この事はしっかりと頭にいれておきましょう
エネワンでんきのまとめ
エネワンでんきは「対象エリアが多い」、「電気を多く使うほどお得になる」ということが大きな魅力です
「安い電気会社に変えたかったけど、住んでいるところが対象エリアでなかった」という人もいると思いますのでそういう方達にとっては選択肢の一つになると思います
また、ガスとのセット割もあるとのことですが条件が色々あるようなのでセット割引が気になるという方についてはサイサンに一度問い合わせてください
現在サイサンのガスを使っている家庭ではサイサンに対しての安心感もあると思うのでおススメですね
特にサイサンの本拠地である埼玉の人はサイサンのサービスを使っている人が多いでしょうから、このエネワンでんきを検討してみる価値はあると思いますよ
↓エネワンでんきの公式サイト↓